大企業にできてなぜ中小企業ができないのか?

皆さん、こんにちは。飛躍のミカタ 武村欽也です。

大企業にできてなぜ中小企業ができないのか?

アメーバー経営による組織改革も功を奏しました。航空会社の経営を安定的なものにするためには、路線別また路便別に採算がわかるような仕組み、いわゆる『管理会計システム』が不可欠と考え、その構築に務めました。
これにあたっては、私が京セラにおいて独自に編み出した『アメーバー経営』を、航空会社にも適用するようにアレンジすることにしました。その結果、今までは日本航空のすべての路線、路便ごとに、翌日には採算がわかるという、世界の航空会社にも類を見ない、精緻な管理会計システムを構築しています。

つまり、意識改革を果たした日本航空の幹部、社員が、そのような管理会計システムが示す、リアルな経営実態に基づき、自分たちで創意工夫しながら、経営を行うような体制に組織を改革したのです。

各部門の数字は、毎日の経営会議で、3日間にわたって発表されることになります。私は、その発表を聞きながら、「あなたの部門はこうすべきだ。リーダーであるあなた自身はもっとこういうふうにしなさい。」というように、経営指導に努めています。

この採算管理システムを導入したことが、社員の採算意識の向上を促し、組織風土を根本から変革させ、日本航空の経営改善に当たり、大きな効果を発揮したのです。

稲盛和夫OFFICIAL SITE 2012年第20回稲盛塾世界大会講演文章より抜粋

稲盛和夫先生がJALで行ったアメーバー経営の成果です。
日次決算と管理会計システムの構築が企業の成長に不可欠な事柄です。

大企業にできてなぜ中小企業ができないのか?

答えは簡単です。

それは社長が本気でやろうとしていないからです。