連載:社長の「決める力」実践メソッド【第3回目】
皆さん、こんにちは。
即断即決が会社を強くします。
株式会社飛躍のミカタ パートナーの
飛躍のみかた税理士事務所の石山明弘です。
「決める力」は社長の最大の仕事です。
そして、その“決断の質”と“スピード”を大きく左右するのが、
財務の見える化です。
【第3回】決断を支えるのが“財務の見える化”
——数字が早く見える会社は、決断も速い——
どれだけ優れた社長であっても、
数字が遅く、曖昧で、読み取りにくければ、
判断は必ず遅れます。
逆に、数字が早く届き、正確で、わかりやすければ、
決断は一気に加速します。
今日は、なぜ財務の見える化が
「社長の決断力を高める最強の武器」になるのかを解説します。
■ 1.“試算表が遅い会社ほど”経営判断が遅れる
あなたの会社では、試算表が手元に届くのはいつでしょうか?
・決算月の翌月末?
・もしくは翌々月?
もしそうだとすれば、
すでに“指標としての鮮度”を完全に失っています。
なぜなら社長の意思決定は「現在進行形」だからです。
たとえば、
・値上げの判断
・採用の判断
・投資の判断
・新規事業の判断
これらは“今の数字”を前提に判断する必要があります。
にもかかわらず、試算表が数ヶ月遅れで届く会社では
いつまで経っても正しい判断ができない。
この遅れが会社の成長スピードを止めてしまいます。
■ 2.見える化が遅い会社は「不安」で決められない
数字が遅い会社ほど、社長はこう言います。
「まだ数字が確定していないので様子を見ます」
「今の状況がはっきりしないので決められません」
これは当然のことです。
数字が見えない状態では、恐怖が判断を支配します。
どれだけ優れた社長でも「見えないもの」は決められません。
つまり、
決断できない理由の半分以上は“数字の遅さ”が原因です。
■ 3.数字の鮮度が高い会社は、社長の決断が圧倒的に速い
飛躍のミカタ財務支援を導入した企業が
「判断が早くなった」「迷わなくなった」と言われる理由はここにあります。
● 今月の数字が今月中にわかる
● 必要な指標がすぐ取り出せる
● 変化点がすぐに把握できる
数字が早く、鮮度があり、見やすい。
この状態は、社長の判断力を後押しします。
・売上のズレがすぐに見える
・利益率の低下が瞬時にわかる
・費用の増加が即座に捉えられる
・将来の手元資金予測ができる
だから、
“決めることへの恐怖”がなくなるのです。
■ 4.数字が見える会社は、間違いを恐れない
数字が見えている社長は、
決断を失敗と捉えません。
なぜなら、
・すぐ改善できる
・すぐ修正できる
・すぐ方向転換できる
その根拠が“数字として”手元にあるからです。
つまり、
数字が見える会社は「挑戦できる会社」でもある。
挑戦できる会社は、当然伸びます。
■ 5.財務の見える化は“決断のためのインフラ”
財務の見える化とは、
単に試算表が早くなることではありません。
これは
“社長の決断スピードを上げるための経営インフラ” です。
・財務の見える化 → 判断が速くなる
・判断が速くなる → 行動が速くなる
・行動が速くなる → 成果が速くなる
この循環が、会社を強くします。
財務改善でも、DXでも、採用でも、理念浸透でも、
すべてに共通するのは——
**数字が見えるから、決められる。
決められるから、会社が動く。**


