連載:社長の「決める力」実践メソッド【第4回目】
皆さん、こんにちは。
即断即決が会社を強くします。
株式会社飛躍のミカタ パートナーの
飛躍のみかた税理士事務所の石山明弘です。
決断できる社長の習慣と行動——「迷わない社長」は行動パターンが違う——です。
【第4回】決断できる社長の習慣と行動
——「迷わない社長」は日々の行動でつくられる——
「決められる社長」と「決められない社長」。
両者の差は、生まれつきではありません。
実は——
日々の習慣と行動の違いが、決断力の差を生みます。
今回は、数百社以上の経営支援で見えてきた
“決断できる社長が共通して持っている習慣”をまとめます。
■ 1.朝イチの「判断」習慣
決断力の強い社長ほど、
朝一番に「今日、決めること」を明確にしています。
● 今日どの案件の判断をするか
● 何を決めるべきか
● 何を進め、何を止めるのか
これを毎朝“自分に宣言する”のです。
多くの社長は、
朝から細かい業務に追われてしまい、
本来決めるべき重要事項が後回しになります。
決断できる社長は逆です。
「判断すべきこと」から着手する。
これだけで、経営のスピードは劇的に変わります。
■ 2.毎月の数字で振り返る
決断力を高めるには、
月次での振り返り習慣が欠かせません。
●今月の利益はどうだったか
●費用はどこが増えたか
●来月の資金繰りに問題はないか
●投資判断は正しかったか
数字を根拠に振り返る会社は、
次の判断の精度がどんどん高くなります。
逆に振り返りをしない会社は、
「なんとなく」「感覚」で経営を続けることになり、
決断の質が全く上がりません。
■ 3.方向性をスタッフと共有する
決断できる社長は、
スタッフに「自分の判断軸」を共有しています。
・なぜこの判断をしたのか
・会社としてどこに向かうのか
・今期は何を優先すべきか
これを共有できている会社は、
社内の動きが一気に早くなります。
方向性がわからない会社ほど、
スタッフが不安になり、判断が止まり、
社長の決断も鈍ります。
社長だけが意識していても意味がなく、
「全員が同じ方向を見る」ことで決断は強くなるのです。
■ 4.相談はしても“丸投げ”しない
相談は大切です。
しかし——
決断を委ねる相談は、決断ではありません。
決断できる社長はこう言います。
「意見は聞くが、決めるのは自分」
一方、丸投げする社長は、
・税理士に言われたから
・顧問に指示されたから
・スタッフが言うから
と、自分の判断を手放します。
これでは会社は前に進みません。
■ 5.小さく始めて、すぐ改善する
決断できる社長の最大の特徴がこれです。
● 完璧を求めず、小さくスタート
● 動きながら改善する
● 正解は“動いた後に見える”
この思考が身についているから、
判断も挑戦も速いのです。
■ 結論:決断力は「習慣」でつくれる
決断力とは才能ではなく、
経営者としての日々の行動習慣でつくられるものです。
・朝イチで判断する
・毎月の数字で振り返る
・スタッフに方向性を共有する
・意見は聞くが決めるのは自分
・小さく始める
これらを積み重ねれば、
社長は必ず“決められる社長”へと変わります。


