連載:社長の「決める力」実践メソッド【第1回目】
皆さん、こんにちは。
即断即決が会社を強くします。
株式会社飛躍のミカタ パートナーの
飛躍のみかた税理士事務所の
石山明弘です。
経営支援・財務支援・理念浸透支援を行う立場から、
「決められる社長」と「決められない社長」の違い、
そして“決める力”を養う具体的な実践方法を5回に分けて体系的に解説します。
【第1回】決めることが社長の本質
——会社の成長は「決断力」で決まる——
中小企業の経営において、
社長の最も重要な仕事は「決めること」です。
どんな戦略で進むのか、
誰と組むのか、
何に投資し、何を捨てるのか——。
これらはすべて、社長にしかできません。
経営とは「決める」ことの連続であり、
そのスピードと質が、会社の未来を大きく左右します。
■ 財務が整備されても「決められない」社長が多い
飛躍のミカタの財務支援では、
・試算表が迅速に手元に届く
・現状の数字がリアルタイムで把握できる
・今後の戦略判断が即座にできる
という“決断のための土台”が整います。
ところが、
情報が揃っても決断できない社長が意外と多いのです。
例えば——
「経理担当に聞いてみます」
「税理士に相談してから決めます」
「少し様子を見てから…」
このように、判断を先延ばしにするケースが少なくありません。
せっかく試算表が早く届いても、
“決めない” という選択で会社が止まってしまうのです。
■ 税理士任せ・スタッフ任せでは会社は前に進まない
もちろん、
「今の税理士にも確認します」という気持ちは理解できます。
ただし、もしその税理士が
・何年経っても提案がない
・財務に対する新しい視点がない
・会社を良くする助言がない
という状態であれば、
そのまま相談する意味は果たしてあるのでしょうか?
厳しいようですが——
会社を動かさない専門家は、経営者の成長を止めてしまいます。
社長自身が“決める覚悟”を持たない限り、
どれだけ外部の専門家がいても、会社は変わりません。
■ 即断即決できる会社は伸びる
私が多くの経営者を支援する中で強く感じるのは、
伸びる会社は、とにかく決断が速い。
・やるか、やらないか
・続けるか、やめるか
・投資するか、見送るか
この判断を迷わず行い、
決めたらすぐに行動へ移します。
逆に、
“様子を見る”ことを繰り返す会社が成長した例はありません。
経営における最大のリスクは、
間違いではなく “決めないこと” です。
■ 「決める力」こそ、社長が身につけるべき最強のスキル
時代が変わり、業界が変わり、法令が変わり、
競争環境が激しくなっても——
会社を前に進めるのは、
やはり社長の「決断」です。
財務支援も、DX化も、採用も、理念浸透も、
すべては決断した瞬間から成果が動き始めるのです。
だからこそ、社長の仕事の本質は「決めること」。
この力を鍛えるかどうかが、
会社の成長を決める分岐点になります。

