行政書士 × 建設業 × AI&DX の現場から(第4回・最終回)

「人で回す限界を超えた先に、残る選択肢」

皆さん、こんにちは。
株式会社飛躍のミカタの武村欽也です。
ここまで、
建設業許可を取り巻く現場の話をしてきました。
・問題が起きていない会社ほど危ういこと
・人の記憶と注意力に頼った管理の限界
・「気をつけている」では防げない現実

決して、
誰かを責めたいわけではありません。

ただ一つ、
見て見ぬふりができなくなった事実
があります。

これまでの問題は「努力不足」ではなかった


ここまでを振り返ると、
共通しているのはこれです。
・事務は頑張っている
・行政書士も気を配っている
・社長も最終確認している

それでも、
不安が消えない。

つまり、
問題は人ではなく、設計です。

「AIを入れれば解決」ではない


ここで、
誤解してほしくないことがあります。

AIやDXは、
魔法ではありません。
・ツールを入れる
・システムを変える

それだけで、
現場が楽になることはありません。

考え方が変わらなければ、
DXはむしろ負担になります。

それでもAI&DXに向き合わざるを得ない理由


では、
なぜAI&DXなのか。

答えはシンプルです。

人にこれ以上、
無理をさせ続けることができないから。

・覚えることが増え続ける
・管理対象が増え続ける
・責任だけが重くなる

この状態を、
「慣れ」や「根性」で乗り切る時代は
すでに終わっています。

AI&DXの役割は「代わりに考える」ことではない

AI&DXが果たすべき役割は、
人の代わりに判断することではありません。

人が判断するための前提を、
整理しておくこと。

・何が変わったのか
・どこに影響が出るのか

今、確認すべきことは何か

これを
人より先に、静かに整える。

それだけで、
現場の負担は大きく変わります。

ここで一度、このシリーズを閉じます


このシリーズは、
答えを提示するためのものではありませんでした。

「今のやり方を前提にし続けていいのか」
を、問い直すための連載です。

そして今、
もう一つの問いがはっきりしてきました。

締め(次のシリーズへの橋渡し)


建設業許可を
王道業務として選び続けている
行政書士自身は、
この仕事をこの先も
“人で回し続けられるのか”。


次に書くのは、
制度の話でも、建設業者の話でもありません。

建設業許可を武器にしてきた
行政書士自身の現実
についてです。

ここで、
いったん区切ります。
最後までお読みいただきありがとうございます。