【財務支援 × 採用支援シリーズ】第4回
採用がうまくいかない会社は、実は“数字”でつまずいている
皆さん、こんにちは。
株式会社飛躍のミカタ武村欽也です。
「人が採れない」
「応募が来ない」
「入っても続かない」
こうした相談を受けることが増えています。
多くの経営者は、
採用の問題だと考えます。
しかし、現場で話を聞いていくと、
ある共通点が見えてきます。
採用がうまくいっていない会社ほど、
自社の数字が“見えていない”。
採用の話の前に、必ず止まる質問
採用の相談を受けると、
必ずお聞きすることがあります。
・今、会社は儲かっていますか
・その理由は説明できますか
・半年後の状態は予測できますか
ここで言葉に詰まる経営者は、
決して少なくありません。
これは能力の問題ではなく、
判断材料が手元にないだけです。
試算表が2か月遅れでは、判断はできない
多くの中小企業では、
・領収書をまとめて税理士に送る
・早くて2か月後に試算表が届く
という流れが当たり前になっています。
しかし、2か月前の数字を見て、
・今、人を採るべきか
・採った後、耐えられるか
を判断するのは、正直言って不可能です。
経営判断に使えない数字は、
存在しないのと同じです。
数字が見えないと、社長が抱え込む
数字が見えないと、
社長は慎重になります。
・決断を先送りする
・最終判断を自分で抱える
・現場に入り続ける
結果として、
社長が一番忙しい会社
になります。
この状態では、
採用しても任せられません。
採用は「人の問題」ではなく「構造の問題」
人が来ない、続かない。
その原因を
待遇や人柄に求めがちですが、
実際は違います。
・何を任せるのかが整理されていない
・数字の裏付けがない
・将来像を語れない
これでは、
求職者は不安になります。
採用がうまくいかない会社は、
構造が整っていない
ただそれだけです。
財務DXは、採用のためにある
ここで、
財務DXの話が出てきます。
財務DXの目的は、
・経理を楽にすること
・数字をきれいにすること
ではありません。
「今、何ができて、
何ができないのか」を
即座に判断できる状態を作ること。
・今月の利益
・固定費の余力
・人を1人増やした場合の影響
これが見えた瞬間、
採用は“賭け”ではなくなります。
数字が見えると、採用の言葉が変わる
数字が見えると、
経営者の言葉が変わります。
・何を期待しているのか
・どこまで任せるのか
・いつ、どう成長してほしいのか
これを
根拠をもって語れるようになります。
すると、
・応募者の反応が変わる
・入社後のミスマッチが減る
・定着率が上がる
という変化が起きます。
採用支援は、求人票の前にやることがある
求人票を直す前に、
やるべきことがあります。
それは、
経営の現在地を、
社長自身が把握すること。
・数字を見て
・判断して
・任せられる状態を作る
ここまで整って、
初めて採用支援が生きます。
まとめ
採用がうまくいかない会社は、
人の問題を抱えているのではありません。
数字が見えない構造を抱えている。
だから、
・採用が怖い
・決断できない
・社長が抱え込む
この流れから抜け出すには、
財務DXと採用支援を切り離してはいけない。
次回は、
「数字が見え始めた会社で、
採用と経営判断がどう変わるのか」
具体的な変化を扱います。

