【財務支援 × 建設業】第4回
この決算書では、人を増やす判断ができません
―― 採用を“覚悟”や“感覚”で決めてはいけない理由 ――
皆さん、こんにちは。
株式会社飛躍のミカタ武村欽也です。
前回は、
建設業ではBSを見ることで
「この経営が、いつ苦しくなるか」
を予測できる、という話をしました。
その延長線上で、
社長が必ずぶつかる問いがあります。
「人を増やすべきか、
もう少し我慢すべきか」
この判断を、
気合いや根性で決めていませんか。
実は多くの建設業の決算書は、
そのままでは
採用の判断に使えない形になっています。
建設業で一番怖い固定費は「人件費」
建設業の固定費の中で、
最も重く、最も戻せないのが
人件費です。
・機械は売れる
・外注は減らせる
・でも、人は簡単に減らせない
だから社長は、
・人を増やしたい
・でも失敗が怖い
という板挟みに合います。
問題は、
この判断をするための
材料を持っていないことです。
「忙しい」は、採用理由にならない
よくある判断基準が、これです。
・現場が忙しい
・残業が増えている
・社員が疲れている
もちろん、
無視していいサインではありません。
しかし、
忙しい=人を増やすべき
とは限りません。
なぜなら、
・忙しさの原因が
・人不足なのか
・仕事の構造なのか
決算書を見ない限り、
分からないからです。
採用判断に必要なのは「利益」ではない
ここで、
重要なことをお伝えします。
採用判断に必要なのは、
当期利益ではありません。
利益は、
結果として出ているだけです。
採用判断で見るべきなのは、
・この会社は
・毎月どれだけ
・固定費を支えられる力があるか
という点です。
この視点がないと、
・黒字だから採用
・赤字だから見送り
という、
危険な二択になります。
決算書から見る「増やしていい人件費」
決算書を見るとき、
社長が確認すべき問いはこれです。
・今の事業構造で
・毎月どれだけの余力があるか
・その余力は、安定しているか
例えば、
・人を1人増やす
・年間人件費が500万円増える
このとき、
その500万円は、
どこから生まれるのか
を、
決算書で説明できるかどうか。
これができない採用は、
賭けになります。
「人を増やせない会社」と「増やしていい会社」の違い
決算書を見ていくと、
はっきり分かれるポイントがあります。
・が増えれば
利益も一緒に増える会社
・売上が増えても
利益が伸びない会社
前者は、
人を増やしても
組織が安定しやすい。
後者は、
人を増やすほど
社長が苦しくなります。
この違いは、
決算書の構造に表れています。
採用は「未来の固定費」を決める行為
最後に、
社長にお伝えしたいことがあります。
採用とは、
未来の固定費を決める行為です。
だからこそ、
・気合
・覚悟
・忙しさ
ではなく、
数字と構造で決める必要がある。
決算書は、
そのための材料を
必ず持っています。
今日のまとめ(第4回の結論)
・建設業で最も重い固定費は人件費
・忙しさは、採用理由にならない
・採用判断に必要なのは「余力」の把握
・決算書を見ない採用は博打になる
ここまで来ると、
最後に残る問いは一つです。
この決算書を、
自分は本当に使いこなせているか?

