【行政書士DXシリーズ 第1回】

皆さん、こんにちは。
行政書士法人QORDiAの武村欽也です。
行政書士の現場では、ツール導入やデジタル化を
「DX」と誤解しているケースが非常に多い。

しかし、DXの本質はそこにはありません。

行政書士DXとは、
“判断業以外の非効率”を徹底的に排除すること。

飛躍のミカタ流DXは、
単なる時短ではなく
“事務所全体の生産性を根本から作り替える”アプローチです。

本シリーズでは、行政書士業界の未来を切り開く
具体的なDXの設計思想を公開していきます。

**行政書士DXとは何か?

—— 戦う相手は“同業者”ではなく“非効率”である
飛躍のミカタ流DXメソッド ——**

行政書士DXとは、
一言でいえば 「業務そのものを組み替えること」です。

デジタル化=DXではありません。
クラウド導入=DXでもありません。

DXの目的は、
行政書士が“判断業”に集中できる状態をつくること。

そのためには、
現場に渦巻くあらゆる非効率を仕組みで潰す必要があります。

■ 行政書士業務の8割は“型化”できる


建設業許可をはじめ、多くの業務は
「定型 × 判断」の組み合わせで成り立っています。
・ヒアリング内容
・必要書類の判定
・過去データとの照合
・提出書類の漏れチェック
・更新・講習・期限管理
・関連許可の案内

これらは仕組み化と自動化の対象です。

にもかかわらず、属人化したまま手作業で行われている。
ここにDXの最大の伸び代があります。

■ 本丸は「申請書作成」ではなく「情報整理DX」

行政書士業務の非効率の核心は、
**書類作成ではなく“情報の混乱”**です。

・顧客情報が散在
・担当者ごとにヒアリング内容が違う
・過去データがどこにあるか分からない
・講習案内が後手にまわる
・更新漏れが起きる
・新人教育に毎回時間がかかる

この“情報のバラバラ状態”が生産性を奪っています。

ツール導入だけでは解決できません。
必要なのは“業務フロー全体の再設計”です。

■ 行政書士は同業者ではなく“非効率”と戦う

行政書士業界は地域で棲み分けができます。
だから同業者と競う必要はありません。

戦うべき相手は、
・属人化
・二度手間
・探し物
・ミス
・判断のばらつき
・情報の混乱
これらです。

これを潰すための武器が、DXです。

■ AI行政書士アシストの思想 〜飛躍のミカタ流DX〜

AI行政書士アシストは、
「AIを使いたいから作った」のではありません。

目的はただひとつ。
行政書士が、本質的な“判断業”に集中できる環境を作ること。

・チェックリストの自動化
・申請フローの標準化
・顧客ごとの許可状況管理
・関連許可の自動レコメンド
・動画マニュアルで新人を即戦力化

AIは書類を“代わりに作る存在”ではない。
迷い・漏れ・ムダを消す仕組みを担う存在です。

次回は、行政書士DX全体のロードマップを
飛躍のミカタ流で公開します。