【理念浸透シリーズ 第2回】
皆さん、こんにちは。
株式会社飛躍のミカタ理念浸透診断士の武村欽也です。
理念づくりで最も多い失敗が、
「立派な言葉を作ろうとすること」です。
どれだけ美しい理念であっても、
人が行動できなければ意味がありません。
理念は“詩”ではなく、
判断と言動のガイドライン。
本当に伝わる理念は、
・短く
・具体的で
・解釈の余地が少ない。
だから、現場が迷わない。
今回は、理念を実務レベルで「使える言葉」に変換する
飛躍のミカタ流の技術を解説します。
【理念浸透シリーズ 第2回】
—— 飛躍のミカタ流・理念の言語化メソッド ——**
■ 1. 抽象的な理念が“伝わらない”理由
多くの企業理念は抽象的です。
「社会に貢献」
「お客様第一」
「信頼される企業に」
これでは、社員はどう行動すべきか分かりません。
理念は**“行動の言語”**であるべきなのに、
抽象度が高すぎて現場に届かない。
理念浸透が進まないのは、社員の問題ではなく、
理念の言葉が曖昧だからです。
■ 2. 理念は「たった一行」で十分
理念の言語化で最も大切なのは、
短く、強く、具体的に。
行動に影響を与える理念は、
長文ではなくシンプルな言葉です。
飛躍のミカタ流では、
理念を「3行」以内に収めることを推奨しています。
理由はシンプルです。
短い言葉は現場で再現されやすいから。
■ 3. 理念言語化の公式
飛躍のミカタ流では、理念を以下の3つで構成します。
① 目的(何のために存在するか)
② 提供価値(誰に何を約束するか)
③ 行動姿勢(どう在るか)
この3つを明確にすると、理念は“行動可能な言葉”になります。
■ 4. 良い理念は、社員が“言い返せる”
理念は上から押しつける言葉ではありません。
社員が上司に対して
「それは理念と違います」
と言えるくらい具体性がある必要があります。
理念は、現場の判断や議論のための“共通言語”。
それができれば、組織は勝手に強くなります。
■ 5. 理念浸透は「言葉を作る」ではなく「解釈を揃える」
理念作成のゴールは、
社長と社員が同じ解釈を持つ
状態です。
どれだけ素晴らしい言葉でも、
解釈がバラバラなら理念は機能しません。
理念浸透の本質は、
・意味を説明する
・行動に落とす
・判断の背景を共有する
このプロセスです。
次回は、理念を日常の行動に落とし込む仕組みを解説します。


