【理念浸透シリーズ 第1回】
皆さん、こんにちは。
株式会社飛躍のミカタ理念浸透士(民間資格です)の
武村欽也です。
どれだけ優れた人材を採用しても、
どれだけ仕組みを整えても、
理念が曖昧な会社は必ず迷走します。
経営とは「判断の連続」。
その判断の質を決めるのが“理念”です。
理念は、額に飾る言葉ではなく、
毎日の意思決定を支える“経営の軸”。
特に中小企業では、
理念が浸透しているかどうかで成長のスピードが大きく変わります。
本シリーズでは、理念を“現場で機能させる”ための
飛躍のミカタ流メソッドを公開します。
**組織はなぜ理念で変わるのか
—— 飛躍のミカタ流・経営の“軸”のつくり方 ——**
組織を強くしたいなら、最初に整えるべきは理念です。
理念は外向けのスローガンではなく、
社長と社員が迷わず動くための判断基準です。
理念が曖昧な組織では、
・指示が人によって変わる
・社員が正解を測れない
・優先順位が揺れる
といった状態が発生し、組織は疲弊します。
反対に理念が明確で浸透した組織は、
意思決定が速く、方向性が揃い、迷いが減ります。
この“判断の安定”こそ、組織力の根幹です。
■ 理念は、行動に落とした時にだけ価値を持つ
壁に貼っている理念に意味はありません。
理念が力を持つのは、日々の判断の場面です。
・この人を採用するか
・この案件を受けるか
・このクレームにどう向き合うか
・どんな行動を評価するか
・どの仕事を優先するか
理念を判断の軸として使い続けると、
組織の動き方は劇的に変わります。
■行政書士法人QORDiAが黒字化に転じたのは、理念を“再定義”したから
行政書士法人QORDiAが黒字に転換した時、
最大の要因は「業務の仕組み化」よりも先に行った
理念の言語化と行動基準への落とし込みでした。
・誰の何を支援する事務所なのか
・どんなスタンスでお客様に向き合うのか
・どう在りたい組織なのか
この問いを深く掘り下げ、
社員全員が同じ判断基準で動けるようになったことで、
採用・育成・業務品質が一気に整っていった。
理念は売上を直接作りません。
しかし理念が揃った組織は迷わない。
その積み重ねが“強い組織”をつくるのです。
■ 小さな会社ほど理念浸透で変わる
中小企業は人で動く組織です。
だから、一人ひとりの判断基準が揃った瞬間、
組織全体の動きが変わります。
理念は、会社の“背骨”。
背骨が強ければ、どんな変化の時代でも折れません。
次回は、理念を“伝わる言葉”に変換する方法を
飛躍のミカタ流で解説します。


