【理念浸透シリーズ】第4回目

皆さん、こんにちは。
株式会社飛躍のミカタ理念浸透診断士の武村欽也です。

第4回|なぜ社長がいないと会社が止まるのか

―― 判断が集まりすぎている会社の危険信号 ――

売上は伸びている。
人も増えている。

それなのに、
社長だけがどんどん忙しくなっていく。

これは成長ではありません。
会社が社長に依存している状態です。

社長が忙しい会社で起きている現象

判断がすべて社長に集まっている

・最終判断はすべて社長
・イレギュラー対応も社長
・クレーム判断も社長

一見、責任感が強い経営に見えますが、
実態は判断が集中しすぎているだけです。

なぜ判断が集まってしまうのか

現場が「判断していい基準」を持っていない


社員が判断を社長に投げるのは、
楽をしたいからではありません。

「どこまで自分で決めていいか分からない」
からです。

判断基準が共有されていない状態では、
責任を取れないのは当然です。

なぜ人を増やしても解決しないのか

判断の軸が増えていくだけ


人を増やしても、
判断の基準が共有されていなければ、
・確認事項が増える
・判断が遅くなる
・社長の負担は減らない

結果として、
社長がボトルネックになります。

社長がいなくても回る会社の共通点

判断の基準を“渡している”


仕事を任せるとは、
作業を振ることではありません。

判断の基準を渡すことです。
・このケースでは、どう考えるか
・何を優先するか

これが共有されると、
社員は「社長の代わりに考える」ようになります。

まとめ


社長が忙しい会社は、
能力や努力が足りないわけではありません。

判断が集まりすぎる構造に問題があります。

判断の基準を共有することで、
会社は社長から自立し始めます。