【採用5ブロックメソッド 第5回目】
皆さん、こんにちは。
株式会社飛躍のミカタ採用定着士の武村欽也です。
応募が来ても、初回面談で離脱されてしまえば採用は成功しません。
面談は「応募者が会社を選ぶ場」であり、「社長が見られる場」でもあります。
第5回では飛躍のミカタが実務で培ってきた
“離脱を防ぐための社長の関わり方” を具体的に公開します。
第5回「初回面談で離脱させない社長の関わり方」
――応募者の心をつかむのは“7分のコミュニケーション”**
■ 面談は“選ぶ場”ではない。“選ばれる場”である
多くの社長が面談で犯す勘違いがあります。
・経歴を細かく質問する
・不安要素ばかりを探す
・条件面ばかりを説明する
・「ダメ出し型」の確認をする
これでは応募者の心は開きません。
面談の本質はただひとつ。
「この会社に入ったら、私は大切にされるだろうか?」
応募者はこれを確認しに来ています。
■ 飛躍のミカタ流:最初の7分で“氷を溶かす”
面談の成功は、ほぼ最初の7分で決まります。
応募者の緊張を溶かし、
「この社長なら安心できる」と思ってもらえるかどうか。
▼ 最初の7分で必ずやること
(1)笑顔で、名前を呼んで迎える
(2)席ではなくテーブルの角で“並んで”座る
(3)応募理由より先に「今日は来てくれてありがとう」
(4)相手の緊張を認める
(5)アイスブレイクを入れる(天気・道のり・小さな共通点)
※ 並んで座るのは心理学的に非常に効果があります。
“対面”は構造的に相手を緊張させる姿勢だからです。
■ 「あなたの人生に関心がある」という姿勢を見せる
応募者は
「私はここで大切にされるだろうか?」
を常に観察しています。
だから面談中は、
・話を遮らない
・否定しない
・うなずき、相槌をしっかり
・メモではなく“目”で聴く
・相手の言葉に「それは大変だったね」と共感を返す
これだけで面談の質は劇的に変わります。
■ 飛躍のミカタ流:面談で絶対に聞くべき“3つの質問”
応募者の本音を引き出す質問があります。
【質問①】
「今回、転職(応募)を考えたきっかけは何でしたか?」
→ 悩みの本質がわかる
【質問②】
「理想の働き方を3つ挙げるとしたら何ですか?」
→ 求める価値観がわかる(待遇ではなく本質)
【質問③】
「この会社でどんな自分になりたいですか?」
→ 応募者が見ている未来像がわかる
この3つに共通しているのは
「会社のための質問」ではなく「応募者のための質問」であるという点です。
■ 条件説明は“最初にしない”のが鉄則
最初に条件を話すと、
会話が“取引モード”に変わり、距離が生まれます。
面談はあくまで
人と人の信頼をつくる時間
条件の説明は後半で十分です。
■ 面談の目的は「応募者の承認」である
面談の究極の目的は、
応募者の存在そのものを承認し、
“この会社に入りたい”と思わせること。
採用の成功は、
“能力”よりも
「社長の関わり方」 で9割決まります。」
■ 次回予告
最終回・第6回は
「採用成功の9割は“社長の姿勢”で決まる」
飛躍のミカタ流の採用哲学をまとめます。

